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白で包む

白い紙

スノーボールをお裾分けするときは、白い紙でキャンディー包みにするのが気に入っている。数年前のイベントの際、粉砂糖が袋についてしまうのを防ぎたくて始めた包み方。直接テーブルに置くことができて、形がなんとも可愛らしい。飴の包みを開けるように紙を解いて口に入れれば、手が汚れない。それ以来、大小様々なお菓子をキャンディー包みにするようになった。アイスクリーム・クッキーサンドもピクニックのスコーンも。

サバーラップという、ワックスペーパーより薄手の紙。あのドーナツ屋さんで挟んでくれる紙で、短時間なら耐油性がある。ニューヨークやサンフランシスコのベーカリーでは、焼き立てのスコーンやマフィンが天板にどっさりのっていて、注文をするとこの薄い紙でサッと掴んでお皿に移してくれる。ベーカリーやダイナー(カジュアルな食堂)の道具や消耗品は、単体で見ると全く飾り気がない。ところが、素朴なお菓子や気取らない食べ物と一緒に使われると、とっても魅力的。おおらかさと温もりまでも感じられる。だから好きなのだ。

さてこの紙、随分と久しぶりに買い足そうとネットを探すと、1パック1000枚入りで売られている。確か前回は、小ロットで買えるお店に出向いて100枚入りを購入したのだった。私はお菓子の販売はしていないので、1000枚=スノーボールお裾分け10年分?それはさすがに多い。紙製品は、家庭での長期保管が衛生的に不向きだ。かといって、必要もないのに、ビジュアルのためだけにあれもこれも包んでみせるのは、気が引ける。

割高にはなるけれど、こういう時に大は小を兼ねない。単価数円の紙にあれこれ思考を巡らせて、また今回も100枚単位で買える店を探すことにした。

白い封筒

とある昔ながらの商店街、古いお店と新しいお店が入り混じっている。新しいビルの間に挟まれた、古い門構えのお菓子屋さん。創業何年だろう?そっと扉を開く。目に飛び込んできたのは、年季の入った木製のケースに並ぶ、はかり売りの焼き菓子。家に帰ったら玄米茶を淹れておやつにしようと考えながら、食べたいものを1つ、2つ、3つほど選ぶ。店主がくしゃくしゃっとした袋にわさっと入れてくれて、キュキュッと慣れた手つきで紐をかけてくれる。薄い紙の袋だから焼き菓子が透けて見えて、帰る道すがらお茶時間がますます楽しみになる。

これは完全な妄想である。そんな想像をしながら選んだ、私の本のラッピングです。表紙がうっすらと透けて見える紙の袋。大きな糸巻きからスルスルッとほどいて結ぶ、リボンがわりのタコ糸。お菓子のレシピ本だから、お菓子屋さんから届いた雰囲気が出せたら良いなと考えてこの組み合わせにした。

20年前、スウェーデンに住んでいた頃、中心街にあるデザインショップやインテリアショップでラッピングをしてもらうのが楽しみで仕方なかった。とある雑貨店はダークブラウンのラッピングペーパーにビビッドな紫のリボン。別のショップでは黒のペーパーに細く割いた水色のリボンをくるくると巻いてくれた。食器を買ったお店では、包み紙がとてもしっかりとした再生紙で、リボンは極細の赤と白のコットン紐だった。なんてセンスが良いの!と毎回、感動したものだ。

色と色のハッとする組み合わせも魅力的だなと思いながら、今日も発送用の本を白&生成りでラッピングする。

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